ホームページで集客できない原因は、ほとんどの場合「見つからない」「伝わらない」「動かない」の3つのどれかです。どれに当たるかで、最初にやることと、変わるまでの時間が決まります。
| 症状 | 原因 | 最初にやること | 変わること |
|---|---|---|---|
| 社名以外の言葉で検索しても出てこない。地図にも出ない | 見つからない | Googleビジネスプロフィールとサーチコンソールに登録し、ホームページに地域名と仕事の種類を書く | 3〜6ヶ月で「地域名+業種」の検索に出始める |
| 見られてはいるが問い合わせがない。料金や対応エリアを書いていない | 伝わらない | トップの最初の一画面に「何屋か・誰向けか・なぜここか」を書く | 1〜2ヶ月で、検索結果でのクリックと、読まれる時間が変わる |
| 問い合わせページまで来ているのに、送られない | 動かない | フォームを3項目に減らし、料金の目安を載せる | 翌週から問い合わせが1件増えることがある |
どれも、確かめるのは無料で、30分あればできます。
小さな会社でホームページを持ち、そこから何か取り組んでいるのは全体の6%です(ペライチ2025年3月調査)。集客できていないのは、あなたの会社だけではなく、むしろ普通の状態です。裏を返せば、上の3つのどれか1つを直すだけで、周りより一歩前に出られます。
この記事では、自分がどれに当たるかを数字で確かめる方法と、直す順番を書きます。私はWeb制作・マーケティングの会社で12年、作る側にいました。作る側だから言いにくいことも、そのまま書きます。
集客できていない会社は普通。Web集客に取り組む小さな会社は6%
数字を3つ並べます。
- 従業員5人以下の会社でホームページを持っているのは3割台(アイ・モバイル2025年7月)
- 従業員100人以下の会社で、Webのマーケティングに何か取り組んでいるのは6.1%(ペライチ調べ、2025年3月、280件の回答)
- Web集客に取り組んだ会社の66%が「失敗した経験がある」。理由の1位は「費用対効果が悪かった」(クーミル調べ、2025年、500人が回答)
つまり、作ったあとに何かしている会社はごく少数で、した会社の3分の2は一度は失敗しています。集客できていないのは普通の状態です。ただ、普通のままでは何も起きません。
私が見てきた範囲でも、公開して1年以上、一度も中身を触っていないホームページはたくさんあります。ホームページは看板というより、店の中にいる無口な店員に近い。置いただけでは、何も言ってくれません。
集客できない原因は3つ。見つからない・伝わらない・動かない
理由を10個並べた記事はたくさんありますが、10個あると自分がどれかわかりません。3つに分けると、たいてい1つに絞れます。順番があるので、上から見てください。
見つからない:社名以外で検索されず、地図にも出ない
ホームページにたどり着く人がいない状態です。
社名で検索すれば出る。でも「那須塩原 外壁塗装」「大田原 税理士 相談」のように、社名を知らない人の検索には出てこない。Googleマップにも出ない。紹介された人が社名で検索したら、求人サイトが先に出る。
この状態では、中身がどれだけ良くても読まれません。人づてに名前を聞いて、家に帰ってから検索する。この動線は、小さな会社の商売ではかなり多いと私は思っています。そこで出てこなければ、その人は別の会社を探します。
伝わらない:3秒で「何屋・誰向け・なぜここ」がわからない
たどり着いた人が、自分に関係があるとわからず戻る状態です。
きれいなホームページでも、ここで落ちていることは珍しくありません。大きな写真とキャッチコピーの下に理念が続き、料金の目安も対応エリアもない。「お気軽にお問い合わせください」とあるが、何を問い合わせていいかわからない。
読む側は最初の数秒で判断します。作る側は自社をよく知っているので、この「わからなさ」に気づきにくい。
動かない:興味を持った人が、問い合わせの一歩を踏み出せない
読んで「良さそうだ」と思ったのに、次に進めない状態です。
フォームがどこにあるかわからない。あっても項目が多い。電話番号しかなく、夜に見ている人は電話できない。料金の目安がなく、高い金額を言われそうで不安になる。
ここで止まっている人が一番もったいない。すでに興味を持っているからです。
直す順番は上から。来る人が月10人なら、ボタンの色を変えても変わらない
見つからなければ伝わらず、伝わらなければ動きません。だから確かめる順番も直す順番も上からです。
よくある失敗は、「動かない」だけを直してボタンを大きくすることです。来ている人が月に10人なら、ボタンを変えても結果はほぼ変わりません。
お客さんがどこで止まっているかは、無料の3つの数字でわかる
3つのどこで止まっているかは、無料のツールの数字でだいたいわかります。はじめてでも、それぞれ5分で見られます。
サーチコンソール:表示回数とクリック数で「見つからない」か「伝わらない」かを切り分ける
Google Search Console(サーチコンソール)は、あなたのホームページが「どんな言葉で検索されたときに、何回表示され、何回クリックされたか」を見られる無料のツールです。Googleのアカウントがあれば登録できます。
登録済みなら「検索パフォーマンス」で過去3ヶ月の数字を見ます。見るのは表示回数とクリック数の2つだけです。
表示回数が月に数十回しかなければ「見つからない」。表示はあるのにクリックが少なければ、検索結果に出るタイトルと説明文が「伝わらない」状態です。
Googleビジネスプロフィール:地図の表示回数で「見つからない」を確かめる
店舗や事務所に人が来る商売なら、Googleマップの会社情報(Googleビジネスプロフィール)のほうが、ホームページより先に見られています。
無料で、管理画面に「検索での表示回数」「経路検索の回数」「電話の回数」が出ます。登録していない、または登録はしたが写真も営業時間も入れていない会社は多く、これは「見つからない」の典型です。
アクセス解析:問い合わせページの到達数と送信数で「動かない」を確かめる
Google Analyticsなどのアクセス解析が入っていれば、「問い合わせページを開いた人数」と「送信した人数」がわかります。入っていなければ後回しで構いません。上の2つで十分です。
問い合わせページまで来ているのに送っていない人が多ければ「動かない」です。フォームの項目を減らす、料金の目安を書く、送信後に何が起きるかを書く。ここは直すと翌週から数字が変わることがあります。
弱い場所を1つに決める。ここまで費用ゼロ、30分
3つの数字を見ると、たいてい1つの場所が明らかに弱いとわかります。全部弱くても、直すのは上から1つずつです。
ここまでお金は1円もかかりません。かかるのは、あなたの30分です。
問い合わせを増やすためにできることは、無料でできる順にまとめた別の記事で書きます(準備中)。
作り直しで直るのは「動かない」だけ。順番を間違えると100万円が無駄になる
これは作る側にいた人間としては言いにくいのですが、そのまま書きます。
作り直しで変わるのは、主に「動かない」の部分です。フォームが使いやすくなり、料金が見やすくなり、スマホで読みやすくなる。ここは確実に良くなります。
ただ、「見つからない」はデザインでは直りません。検索で表示される回数は見た目では変わらないからです。「伝わらない」も、書く内容が同じなら見た目を変えても伝わりません。
「見つからない」で止まっている会社が100万円で作り直しても、月10人しか来ないホームページが、月10人来るきれいなホームページになるだけです。
失敗の理由の1位は「費用対効果が悪かった」でした。私の見立てでは、その多くはこの順番違いです。作り直しが悪いのではなく、止まっている場所が「動かない」だと確かめてから作り直せば、同じ100万円が、ちゃんと問い合わせにつながります。
効果が出るまでの期間は、直す場所で決まる。翌週から6ヶ月まで
私の経験に基づく目安です。
「動かない」を直した場合は早い。フォームの項目を減らす、料金の目安を載せる、といった修正は来ている人の行動をすぐ変えるので、翌週から問い合わせが1件増えることがあります。
「伝わらない」を直した場合は1〜2ヶ月。トップの文章と、検索結果に出るタイトル・説明文を直すと、Googleが読み直してからクリックのされ方が変わります。
「見つからない」を直した場合は3〜6ヶ月。検索エンジンが新しい内容を評価するのに時間がかかるためで、誰がやっても短くはなりません。例外はGoogleビジネスプロフィールで、数週間で地図の表示が変わることがあります。
期間を知っておくと、途中でやめずに済みます。「見つからない」を直しているのに1ヶ月で結果を求めてやめる。これが、やりっぱなしになる一番多いパターンです。
続ける仕組みは月1回30分。見る数字は3つ、直すのは1つ
人も時間も足りない会社が改善を続けられないのは当然です。だから、続けられる最小の形を先に決めます。
月に1回、30分。3つの数字を見て、先月より増えたか減ったかを確認し、直すところを1つだけ決める。その場で直せるなら直し、直せなければ来月までに誰がやるかを決める。それだけです。
数字を見て何が起きているかを読み解くのは、慣れないうちは面倒です。私は、サーチコンソールなどの数字をそのままAIに渡して分析させ、やるべきことを絞り込むところまでやらせています。お客さんへの提案を作るときも同じやり方です。人が最後に判断すれば、下読みはAIで十分です。
大げさな話ではなく、30分が20分になる程度のことです。ただ、その差で続くかどうかが決まります。自分の事業で実際にやってみた記録は、「AIで実際にやってみた記録」のカテゴリに順に書いていきます。
よくある質問
- ホームページで集客できないのはなぜですか?
-
原因は「見つからない」「伝わらない」「動かない」の3つのどれかに、ほぼ落ちます。どれかは、サーチコンソールとGoogleビジネスプロフィールの数字を見ればわかります。
- 集客できるホームページの特徴は?
-
見た目ではなく、「検索や地図で見つかる」「3秒で何屋か誰向けかがわかる」「問い合わせや予約の一歩が軽い」の3つがそろっていることです。デザインが多少古くても、この3つがあれば問い合わせは来ます。
- 無料でできることはありますか?
-
あります。Google Search ConsoleとGoogleビジネスプロフィールの登録と確認は無料です。ここまでで、どこで止まっているかがわかります。多くの会社は、この無料の部分をやっていません。
- 効果が出るまでの期間はどれくらいですか?
-
直す場所によります。問い合わせの導線を直せば翌週から変わることがあり、伝え方を直せば1〜2ヶ月、検索で見つかるようにするには3〜6ヶ月が目安です。
- 制作会社に頼めば解決しますか?
-
「動かない」の修正や見た目の改善は頼めます。ただ「誰に、何を、なぜうちが」という中身は、自社でしか決められません。頼む前に3つの数字を見ておくと、何を頼むべきかがはっきりし、費用が無駄になりにくくなります。
次に読む
問い合わせを増やすためにできることを、無料でできる順にまとめた記事を準備中です。公開したらここに載せます。
どこで止まっているかを、一緒に見るところから
30分の無料相談で、この記事の3つの数字を一緒に確認します。人手を増やさずに続けられる形を、AIも使いながら一緒に組み立てます。
サービスの内容と料金は、サービス・料金ページにまとめています。
